オンラインカジノの運営の仕組みを解説!ライセンスで信頼性をチェックしよう

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日本ではあまり浸透していないオンラインカジノですが、海外においてはメジャーな娯楽。その数は実に2,000を超えると言われています。

数多くのオンラインカジノが存在するその分、いろいろな運営業者が存在しています。
株式上場している大企業によって運営されているオンラインカジノもあれば、逆にお金を不当に騙し取ろうと考える悪質な運営業者も存在しているのも事実…。ギャンブル業界は大きなお金が動くので、そのような悪事を考える会社が後を絶ちません。

悪徳業者はもってのほかですが、さらに賭博法に敏感な日本人にしてみれば、「一体どこの誰が、どういう仕組みで運営しているの?」という「運営者の実態」も気になるところではないでしょうか。

ここではそんなオンラインカジノの運営の実態」に迫っていこうと思います。
安心してオンラインカジノを楽しむために、「オンラインカジノがどのように運営されているか」について知りましょう。

担当ライター:シゲ
(管理人/オンカジ歴10年)

この記事では、オンラインカジノの信頼性を見極めるポイントとして「ライセンス」「第三者機関」を解説しています。ライセンス取得の基準は様々ですが、ここで紹介するライセンスでは、カジノ側の詐欺などの不正行為はあらかじめ防がれています。第三者機関の監査についてはソフトウェアではよく見られますが、カジノ自体に監査が入っているのは珍しく、監査のあるカジノは特に信頼性の強化に力を入れていると考えられます。カジノ選びの一つの指標として確認してみてください。

1. オンラインカジノ運営における「5つの構造」

まず、簡単にオンラインカジノの運営の仕組みを図で表してみましたのでご覧ください。

オンラインカジノ運営の構造

上の図のように、オンラインカジノの運営は、プレイヤーを含めた5つの構造から成り立っています。

  1. プレイヤー
    オンラインカジノをプレイするユーザーです。
    決済会社を通じてオンラインカジノに入金し、勝てば払い戻し(勝ち金)が得られます。
  2. 運営会社
    オンラインカジノを運営している企業です。プレイヤーからお金を受け取り、オンラインカジノゲームをはじめとする様々なサービスをプレイヤーに提供します。
    プレイヤーが勝てばお金を支払うことになりますが、負ければその分は売り上げになります。
  3. 決済会社
    運営会社と契約し、運営会社とプレイヤー間のお金のやりとりを仲介する会社です。
  4. ソフトウェア会社
    運営会社と契約し、ソフトウェア(オンラインカジノのゲームシステム)を提供する会社です。
  5. 政府・監査機関
    オンラインカジノの運営会社が公平な運営を行っているかを審査する機関です。
    政府は運営許可としてライセンスを発行。監査機関は運営開始後、定期的に公平性をチェックする組織です。

2. 合法であることを示す「ライセンス」

運営が怪しくないか見極めるポイントは、まず「合法的に運営されているか」です。

海外のオンラインカジノサイトの中には、非合法に運営されているオンラインカジノもあり、非合法なオンラインカジノでプレイをしてしまうと、出金ができなかったり、個人情報を抜き取られてしまうなどのトラブルの危険性があります。
そのため、オンラインカジノを安心してプレイする条件として「合法的に運営されているオンラインカジノ」を選ぶ必要があります。

「合法的に運営されているオンラインカジノ」の見極める基準としては、まず「ライセンスを取得しているか」が重要になります。

オンラインカジノを合法的に運営するためには、政府から発行される運営許可証である「ライセンス」が必要になります。
ライセンスを取得するためには厳しい審査をクリアし、ライセンス料を払わなければなりません。

ライセンスを取得していないオンラインカジノは法律違反となります。たとえ日本語の安全そうなサイトでも、ライセンスがなければ絶対にプレイしないようにしてくださいね。

ライセンスの取得難易度と信頼性

ライセンス発行の審査基準(難易度)は発行している国によって異なるため、「ライセンスを取得していれば絶対安心!」というわけでもありません
何度も審査してやっと取得できるような国もあれば、その反対に使用料さえ払えば審査をほとんど行わずに取得できるライセンスも存在するからです。

ライセンスの有無だけでなく、「審査が厳しく評判の高いライセンスを取得しているか」を確認しておけばより安心してオンラインカジノを始めることができます。

CHECK! 審査が厳しく評価の高いライセンス

マルタ共和国

2000年に発行が開始されたマルタ共和国のライセンスは、数多くのゲーミングライセンスの中でも、特に取得するのが難しいライセンスです。
マルタ共和国のライセンスを持つオンラインカジノは安心ともいわれており、定期的な抜き打ち調査を行うことで、不正がないかを常にチェックしています。
また、ライセンスの有効期限は5年となっており、その間で不正が発覚した場合もライセンスは剥奪されるようになっています。
安心できるオンラインカジノを選ぶのであれば、マルタ共和国のライセンスを取得しているオンラインカジノがいいでしょう。

マルタ共和国ライセンス取得済みのオンラインカジノ
  • カジノシークレット
  • ジャックポットシティカジノ

キュラソー

カリブ海にある小さな国「キュラソー島」の、eGaming監視機関が発行しているキュラソーライセンスは、1999年からさまざまなオンラインカジノのライセンスを発行してきました。

キュラソーライセンスを取得している大手オンラインカジノや、キュラソーライセンスと一緒に他のライセンスも取得しているオンラインカジノもあり、オンラインカジノの中では特に有名なライセンスといえます。

キュラソーライセンス取得済みのオンラインカジノ
  • ベラジョンカジノ
  • インターカジノ
  • ミスティーノ
  • エンパイアカジノ
  • カジ旅
  • ビットカジノ
  • ベットティルト
  • エルドアカジノ

カナワケ

カナワケのライセンスは、入出金スピードや決済手段においてレベルが高いオンラインカジノにも発行している信頼度の高いライセンスです。
一度発行したライセンスの有効期間が「2年」と短めなので、定期的にライセンスの更新が必要となります。

また、2012年にはプレイヤーからの苦情や問題について発表するなどして、プレイヤーにも真摯に対応しているところから、信頼度の高いライセンスと言えるでしょう。

カナワケライセンス取得済みのオンラインカジノ
  • エルドアカジノ
  • ジャックポットシティカジノ

ジブラルタル

ジブラルタルのライセンスは「一流オンラインカジノの証」といえるほど、ハイグレードなライセンス。

ライセンスの審査は、ジブラルタルの政府が直接調査をしており、今までの企業実績に基づいて認可を出しているため、実績を積んでいないオンラインカジノ企業は、まずライセンスを取得することが難しくなります。
さらに、ジブラルタルのゲーミングライセンスは維持費も高額なので、経営面での安定性も求められます。

経営状況が安定しているオンラインカジノを選ぶ場合は、ジブラルタルライセンスを取得しているオンラインカジノをオススメします。

ジブラルタルライセンス取得済みのオンラインカジノ
  • ウィリアムヒルカジノ

3. 公平な監査機関による定期チェック

例えライセンスを取得していても、ライセンス取得の審査を終えたら好き勝手に運営するようなカジノがあったら困りますよね。
そのようなことがないように、ライセンス取得後の運営を監視する「第三者機関」が存在しています。

第三者機関による監査の有無は、オンラインカジノ運営において法的に必須ではありません。
実際、第三者機関の監査がなくても公平に運営されているカジノもありますが、オンラインカジノを安心して楽しむためにもチェックしておきたい項目の一つです。

主な第三者監査機関

eCOGRA(イーコグラ)

eCOGRA

eCOGRAが設けている基準(一部抜粋)
  • 常に公平なゲームを提供していること
  • 問題が起こったときに、迅速な解決を図っていること
  • 支払いをきちんと行っているか

「eCOGRA(イーコグラ)」は、2003年に「プレイヤーの保護」のため設立された、オンラインカジノの公平性をチェックする非営利団体(NPO)です。

eCOGRAは、第三者の公平な立場からオンラインカジノに関する基準を設け、審査を行います。
この基準は非常に細かく多岐に渡っており、審査も厳しいことで有名です。eCOGRAによるチェックは「一度の審査では合格出来ない」と言われているほど厳しく、優良なライセンスを取得しているオンラインカジノでも落とされることもあります。

さらに、新しい基準が定められるたびに審査を受けなければならず、定められた基準に満たなくなった場合には、即認定を外されるほど厳しい審査体制になっています。

また、eCOGRAの認定しているオンラインカジノでトラブルが発生した場合、eCOGRA(イーコグラ)に相談し、仲介に入ってもらうことも可能です。
トラブル対応も非常に迅速で、プレイヤーと運営者の間でトラブルが発生した場合には、eCOGRAによる的確なアドバイスで平均48時間以内には解決しています。

継続的に厳しい審査を行っており、トラブル処理も早いeCOGRAの認定を受けているオンラインカジノであれば、安心してプレイが楽しめるでしょう。

GLI(Gaming Laboratories International)

GLI

GLIが設けている基準(一部抜粋)
  • ゲーミング機器がお金を正しく扱っているか
  • RNG(乱数発生装置)のテスト
  • 自己規制プログラムが働いているか

他にも、GLIの審査は、数多く設定された細かい基準をクリアする必要があります。

「GLI(Gaming Laboratories International)」は、ギャンブル系における最大規模の審査機関です。
元は1989年にアメリカで設立されたゲーム審査機関「TST(Technical Systems Testing)」で、TSTが2010年にGLIグループ企業の一部に入り現在の形となっています。

ラスベガスやマカオなどのランドカジノのペイアウト率の公表や、スロットマシンの検定、宝くじの監査なども行っており、カジノ関連機器・ロト・オンラインカジノのテスティング事業において世界で9割のシェアを占めています。
その正確さは「GLI基準」と呼ばれ政府の審査基準としても採用されるほどになっています。GLIの監査があれば、まずイカサマの心配はないでしょう。

iTech Labs

iTech Labs

iTech Labsが設けている基準(一部抜粋)
  • ゲームがルールをきちんと守ったものか
  • ゲーム結果と勝利金額が対応しているか
  • ゲームが正しく機能しているか

iTech Labsは、10年以上に渡って幅広いオンラインゲームの認定を行い、品質保証やセキュリティテストなどのオンラインカジノやソーシャルゲームに対するテストサービスを提供してきたオンラインゲームの認定ラボラトリーです。
主に、乱数ジェネレータ(RNG)でのテストを行い、ゲームバランスが公平であるかなどの監査を行っています。

オンラインゲーミングの人気ソフトウェア会社「NETENT」などのゲームをテストしてきた実績があります。

TüV compliant(テュフ コンプライアント)

TüV compliant(テュフ コンプライアント)

「TüV compliant(テュフ コンプライアント)」は、技術・安全・証明サービスに関する認証機関「テュフラインランド」が行うコンプライアンス管理サービスです。

企業のコンプライアンステストや製品の安全試験・認証を行っており、企業や製品の公平性や独立性などを厳しくチェックしています。
また、監査や認証だけでなく、商品や工業に対する技術支援や、自動車や医療機器などの特に安全性が求められる製品の試験も行うなど、幅広い実績があります。
ドイツに本社を置く企業ですが世界中に拠点があり、日本にも1978年に駐在事務所を開設しています。

GAMCARE

GAMCARE

GAMCAREとは、主にギャンブルに関する悩みや問題を抱えている人々をサポートするイギリスの民間団体です。
主にギャンブル依存に苦しむ人たち向けのカウンセリングやアドバイスを行っており、電話やメールでの相談を受け付けています。

サイト下部にGAMCAREのロゴが記載されている場合は、ギャンブル依存症対策や自己規制プログラムなどに力を入れているカジノサイトである可能性が高いです。

ベラジョンカジノやウィリアムヒルカジノなどの大手サイトがGAMCAREと連携しています。

4. ゲーミングソフトウェアの信頼性

オンラインカジノでプレイするゲームは、「ソフトウェア会社」によって開発されています。しかし、プレイするゲームが不正なソフトウェアであった場合、一部のプレイヤーだけが勝利してしまうなどゲームバランスが崩れてしまいます。

安全なオンラインカジノであるかを見極めるには、そのような「不正ソフトウェアを扱っていないかどうか」という点も重要なポイントとなります。

不正ソフトウェアを扱っていないかどうかをチェックするには、オンラインカジノ同様、ソフトウェア会社がライセンスや第三者機関の認証を受けているかを確認しましょう。

オンラインカジノのソフトウェア会社一覧

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