ブラックジャックのカウンティング方法をマスターして堅実に攻略しよう
ブラックジャックなどトランプを用いたテーブルゲームでよく使用される攻略法に「カウンティング(カードカウンティング)」があります。
カウンティングとは、カードをカウント(数える)していくことで場に出ているカードを記憶し、これから配られるまだ出ていないカードを予測するというものです。
これから配布されるカードの予測ができれば各段に勝率アップを狙えるので、「完璧に使いこなすことができれば最強」と言われるほど効果的な攻略法です。
ここではカウンティングの仕組みや方法、注意点を紹介するとともに、カウンティングの具体例も挙げて詳しく解説します。
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1.はじめに:カウンティングが使えない・効果がない場合に注意
ブラックジャックを攻略するうえで重要な「カウンティング」ですが、まず初めに覚えておきたいのは、場所によっては使えないことがあるという点です。
例えば海外のランドカジノの多くでは、メモを取りながらのカウンティングは禁止行為とみなされてしまいます。
自分の記憶力に頼るという方法もありますが、かなり難易度が高いと言えるでしょう。
カウンティングを使うには、まずメモが取れる状態である(禁止されていない)ということも重要になってきます。
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オンラインカジノではメモを取っても注意されることがないため、カウンティングを使うことができます。
特にライブカジノの場合は、ライブ(生中継)なので、まだ配られてないカードの残り枚数がある程度把握できます。
カードがリセットされるタイミングもはっきりと分かるので、リセットされたと同時にカウンティングを始めれば良いわけです。
またこちら側からすると何をしていても見られていないため、ペンやノートを持っているからといって怪しまれることもありません。
ただし、通常のゲーム(コンピュータと対戦するタイプ)の場合は、カウンティングはほぼ効果がありません。
カウンティングはまだ配られていないカードを把握する攻略法です。
通常のカジノゲームの場合は、配られるカードがどこでリセットされているか分かりませんし、いくつのデッキが使われているかも定かではなく、カードをいくらカウンティングしてもあまり意味がありません。
2.カウンティングの仕組み
「カウンティング」とは、場に出たカードを記憶して行く事により、まだ場に出ていないシューの中のカードを予測する行為を指します。「シュー」とは、これからゲームを進めて行く上で引くカードの集まり(デッキ)を指します。
シューの中身は毎回同じではなく、必ず偏りが発生します。
その偏りを逆手に取って利用するのが、このカウンティングの考え方です。
「基本ルールと遊び方」のページでも説明した「トランプの数え方」を見ても分かりますが、ブラックジャックでは、数値が「10」として扱われるカードが多く含まれています。
そのため、「10・J・Q・K」のカードがどのくらい残っているかを把握する事が、偏りを見分ける重要なポイントとなります。「A」も「11」と数えるケースでは重要なカードとなります。
例えば、プレイヤー側の合計値が「10」や「11」であったとします。この時、もしシューの中に「10」が多く残っている事を知っていれば、「10」を引いて「21」に近付けやすい有利な状況にある事が分かります。
逆に、プレイヤー側の合計値が「15~17」付近の微妙な数値であった場合、「10」を引いてバーストしてしまう確率が高いため、無理な勝負をしない方が良いと言う判断が出来るようになります。
そして、プレイヤー側だけでなく、ディーラー側のカードを見る事も大切です。
シューの中に「10」のカードが多い状況下で、ディーラーのオープンカードが「9」や「10」と言った高い数値であれば、次に「10」を引いてバーストする可能性が高いと言えます。
この場合、自分は無理してヒットをせず、相手にカードを引かせてバーストさせるのが良いと言う判断が出来るようになります。
ゲームが進んでディーラー側が「15~17」付近の微妙な合計値になった場合は更にチャンスです。自分は無理してヒットせず、ディーラーに「10」を引かせてバーストさせ、勝利する事が出来ます。
このように、カウンティングをしていれば自分が「有利な状況」にあるか「不利な状況」にあるかが分かるようになるのです。難易度は非常に高いのですが、リアルカジノでは禁止されてしまう程効果の高い必勝法です。
3.カウンティングの方法
カウンティングとは、場に出ているカードを覚えて行く事でシューの中身を把握する行為を指しますが、場に出るカードを逐一暗記して行くとなると大変です。プレイヤー・ディーラーだけでも困難ですが、オンラインで他者とプレイする「ライブブラックジャック」ともなれば、他者のカードも暗記する必要があり、相当な記憶力を強いられます。
そこで考えられたのが、カードをグループ毎に分けて数値化し、簡易計算で管理して行くと言うカウンティング方法です。
カウンティングには様々な方法がありますが、ここでは分かりやすい「ハイローシステム」の方法を見て行きます。このシステムでは、上記のように「10・A」のカードは-1、「7・8・9」のカードは±0、「2・3・4・5・6」のカードは+1と、3種類の数値で計算しながら管理して行きます。
前述したように、「10」のカードは偏りを見極める上でとても重要な存在です。その重要なカードをマイナス値としてまとめてカウントする事で、より効率的に偏りが見分けられるようになります。
それでは、実際にどのような流れになるのか例を元に見て行きましょう。
4.例を元にカウンティングを学ぶ
それでは、オンラインで他プレイヤーを交えて行う「ライブブラックジャック」で実践してみましょう。ほとんどのカジノでは、自分を含めたプレイヤー7名+ディーラー1名の最大8名でゲームが行われます。
満席になっているケースは少ないので、今回はプレイヤーが4席埋まった状態と想定します。早速ゲームを開始し、1ゲーム目が終わった状態を確認しましょう。
右端①のプレイヤーから順番に、手札をカウンティングして行きます。
「10」は-1とカウントし、「A」も-1とカウントします。
-1-1を計算すると「-2」です。
「3」は+1とカウントし、「K」は-1とカウント、「6」は+1とカウントします。
+1-1+1を計算すると「+1」です。
「J」は-1とカウントし、「10」も-1とカウントします。
-1-1を計算すると「-2」です。
「4」は+1とカウントし、「5」も+1、「2」も+1、「4」も+1とカウントします。
1+1+1+1を計算すると「+4」です。
プレイヤーのカウントが済んだので、最後にディーラーを確認します。
「9」は±0、「Q」は-1とカウントします。
-1を計算すると「-1」です。
全てのプレイヤーとディーラーの結果を合計すると…
今回のゲームでは「±0」となりました。
こうした場合は賭け方をほぼ変えないようにして、更にカウンティングを続けて様子を見ましょう。
カウンティングの結果がマイナスの場合
「10」のカードは全てマイナスとして数えているため、マイナスが多い程、「10」のカードがシューから場に出ている事が分かります。つまり、合計の数値がマイナスであればある程「10」を引く可能性が少なくなるので、無理な勝負を避けつつ相手のバーストを待つのが適切となります。
カウンティングの結果がプラスの場合
「10」以外のカードが場に出ている程プラスが多くなるので、その場合はシューの中に「10」のカードが多めに残っている事が分かります。つまり、合計の数値がプラスであればある程「10」を引く可能性が高くなるので、ヒットやダブルダウンを積極的に選ぶのが適切となります。
上記の3パターンで賭け方を変えながらプレイする事で、カウンティングを上手く活かせるようになります。必ずしも毎ゲームカウンティングの結果通りになるわけではないので、その場で効果をすぐに期待するのではなく、長い目で勝ちを狙って行きましょう。
5.オンラインカジノでカウンティングを実践
長い目で見れば、着実に効果を発揮してくれるカウンティングですが、これをリアルカジノでやろうとすると中々難しい部分があります。
実は、この「カウンティング」は有名な必勝法であるがために、店側が対策をしている事も多いのです。
あまりにも露骨に行えば、出入り禁止となってしまう可能性もあります。この事は、効果が高い事をより証明しているとも言えます。
しかし、リアルカジノではなく「オンラインカジノ」であればどうでしょうか。カウンティングを行っても顔が見られているわけではありませんので、余程の事がなければ、ディーラーにも他プレイヤーにも不審に思われる事がありません。
また、カウンティングに慣れない内は頭の整理が追いつかない事もあります。そのような時には、メモ用紙を使って着実にカウントして行く事も可能です。
実際のカジノでは禁止されてしまいますが、ネット上のカジノであれば問題ありません。
「±0」は言わずもがな普通の0と同じですから「0」と記入し、効率良く記入するために「+」も省いています。マイナスの符号だけつけておきましょう。図のように、合計と累計で分けておくと分かりやすいでしょう。
上の方法でも整理が追い付かず、難しいと感じた場合には、次のような方法もあります。
こちらは計算を一切せず、ただ場に出たカードを該当箇所に記して行くと言う非常に簡易的な記入法です。丸でなくとも、正の字やレ点等、自分の書きやすい方法で構いません。明確に数値化していないので信頼度は少し下がりますが、「10・J・Q・K・A」の数を視覚的に把握出来るので、何もしないよりは勝つ確率が高くなります。
オンラインカジノは、上記のような方法も試す事が出来るので、カウンティングの初心者の方には特にオススメ出来る場所です。
もちろん、カウンティングがしやすい環境にあると言う意味では、着実な勝ちを狙いたい方全員にオススメ出来る方法です。
最初の内はかなり大変ですが、回数を重ねて行く事で徐々にテクニックを自分のものにして行きましょう。
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6.カウンティングの注意点
カウンティングは信頼度が高く、オススメ出来る攻略法ですが、必ずしも勝つわけではない事は肝に銘じておきましょう。
いくら場に出たカードからシューの中身を見破れたとしても、その後の自分のベット額やアクションの取り方次第で、勝ち負けの未来は変わって来ます。
「カウンティングをしているから間違いない!」と過信しないよう、常に冷静に適切な手を見極めて行く事が大切です。
それにはまず、カウンティングをしていて「負けるパターン」について認識しておく必要があります。
何度も述べているように、ブラックジャックではシューの中に「10」のカードが多い程、プレイヤー側が有利になります。
この事は逆に言えば、シューの中に「10以外」のカードが多い程、プレイヤー側が不利になると言う事でもあります。
そして、「10以外」のカードの中でも、特にプレイヤー側が不利になりやすいのが「2・3・4・5・6」の5種類のカードです。
「10」や「11」と言った高い数値のカードを連続で引けば、即ブラックジャックと言う事もあります。しかし、シューの中に小さな数値のカードが多い状況だと、中々合計値が21に近づきません。そればかりか、小さな数値の状態でもたついていると、10のカードを引いてバーストしてしまう危険性が高まります。
また、「ディーラー側がバーストしづらくなる」と言う意味でも、プレイヤー側が不利になります。
シューの中に「10」のカードが多ければ、相手にそれを引かせる事でバーストさせ、自分を勝利に導く事が出来ます。一方、シューの中に「2・3・4・5・6」と言ったカードが多い状況だと、中々バーストまで持って行く事が出来ません。
以上のような理由から、シューに「2・3・4・5・6」と言った小さな数値のカードが多い場合には、積極的な勝負は控えるのが適切になります。
カウンティングにおいて、「2・3・4・5・6」のカードが「+」として分けてカウントされるのも、これが理由です。カウンティングをしていて「+」に傾いて来たと思ったら、慎重なプレイへ移行しましょう。
7.様々なカウンティング方法
上では、有名な「ハイローシステム」のカウンティング方法を紹介しましたが、他にも様々な種類のカウンティングシステムが存在します。初心者でも分かりやすいように作られた簡易的なものから、細かな理論に基づいたプロが愛用するシステムまで、幅広くあります。
それでは、分かりやすいものから順番に紹介して行きます。
カジュアルシステム
カジュアルシステムとは、名前からも分かるように、誰でも気軽に扱えるよう、簡単な仕様で作られたカウンティングシステムです。頭を使いながら理論的に行うのではなく、主に感覚だけで行う方法となります。
数値の高いカードが多く場に出ていると感じたら積極的に勝負し、数値の低いカードが多く場に出ていると感じたら慎重にゲームを進めます。カジュアルシステムはあくまでこれだけで、他の難しい事は考えません。初心者でもやりやすい、基礎中の基礎と言えるカウンティング方法です。
一見、単調過ぎて信頼度が少ないようにも思えますが、難しいシステムを使う際にも応用出来る「入門」的な立ち位置にあると言って良いでしょう。ただ初心者が使いやすいと言うだけでなく、勘を磨くための使い方も出来るシステムです。
K-Oシステム
「ケーオーシステム」または、「ノックアウトシステム」と呼ばれており、カウント値を使ったシステムの入門的な立ち位置にあるシステムです。「ハイローシステム」と似て非なるものです。
「ハイローシステム」のカウント値では、「2・3・4・5・6」を+1としましたが、K-Oシステムでは「2・3・4・5・6・7」までを+1とカウントします。結果的に、±0としてカウントするのが「8・9」の2つとなります。
カウント値の合計によって、以下のようにプレイスタイルを変える特徴があります。
- 【カウント値の合計が+2以上となった場合】→積極的なベットへ移行する。
- カウント値の合計が+2未満となった場合→慎重なベットへ移行する。
レッドセブンカウント
レッドセブンカウント(Red Seven Count)とは、ハイローシステムを基軸に、赤の7を特殊な扱いとするカウンティング方法です。ベーシックなカウンティングに慣れて来たら挑戦したい、中級者への第一歩を踏み出すのに最適なシステムになります。
カウンティングの基本はハイローシステムと同じですが、レッドセブンカウントでは、「7」のカードのカウント値を色によって分けます。赤色の7が出れば+1、黒色の7が出れば±0とします。
また、「シューのデッキ数 × -2」がスタートのカウント値となりますので注意しましょう。大体は6デッキで組まれているので、その場合には6×-2で-12からカウントを始めます。カウントをスタートし、マイナスが減って「0」に近付いた時をチャンスとして見極めます。
レッドセブンカウントでは、他にもインシュランスやダブルダウン等、細かいアクションのタイミングについても決められています。慣れてきたら、そちらの方も勉強して導入してみて下さい。
ハイオプトワン
ハイオプトワン(Hi-OPTⅠ)とは、メジャーなハイローシステムとは少し異なった分け方でカードをカウントする、1デッキ専用のカウンティングシステムです。
追加要素によってより精度が高まった、中級者向けの方法となります。
カウンティングは以下のような形になります。
「2」と「A」を±0としてカウントするのが特徴です。少しややこしくなりますが、こうする事で更に精度の高いカウンティングが実現します。
ハイオプトワンでは上記のカウントに加えて、更に2つの方法を取り入れる事で精度をより高めて行きます。
1つ目は「Aのサイドカウント」です。Aはブラックジャックの中でも「1もしくは11」と言う特殊な数え方をする立ち位置にあります。
特殊なカードは特殊なカウントで分けて考えて上げる事で、より精密なカウンティングが可能となるのです。
2つ目は「トゥルーカウント」です。これは、カウント値でシューの残り枚数を割ったものを指します。
例えば、カウント値が-2でシューの残りが20枚の場合、(-2)÷20で-0.1となります。この値が大きいほどチャンスがある、と言う事が分かると言う非常に特殊な要素です。
ハイオプトツー
ハイオプトツー(Hi-OPTⅡ)とは、カウント値を4つに細分化して更なる精度を追求した、上級者向けのカウンティングシステムです。
追加要素はハイオプトワンと同じになります。
カウンティングは以下のような形になります。
-1を省いて、新たに+2・-2の数え方を導入しています。Aを±0とカウントしているのが特徴で、この部分が更なる効果を発揮するポイントとなっています。
追加要素についてはハイオプトワンと同じです、気になった方は勉強してカウンティングスキルを身に付けてみて下さい。
ゼン
ゼン(ZEN)とは、カウント値を4つに細分化して更なる精度を追求した、上級者向けのカウンティングシステムです。
カウント値や追加要素にトゥルーカウントがある点は、ハイオプトツーと似ていますが、ゼンではAのサイドカウントを不要とするのが特徴です。
カウンティングは以下のような形になります。
ハイオプトツーでは±0としてカウントした「A」のカードを、このシステムでは-2とカウントします。
±0・+1・+2を見ると、カードがバランスよく配置されている事が分かります。このシステムは、安定感に重きを置いたものとなっており、非常に信頼度の高いカウンティングとなっています。
追加要素についてはハイオプトワン・ツーと同じ「トゥルーカウント」を用います。
ハイオプトツー・ゼンシステムともなると、ある程度カウンティングに慣れたのプレイヤーでなければ習得が難しいシステムになりますが、繰り返しゲームを行う中でじっくりと覚えてみましょう。
また、いくら上級者のシステムを使ったからと言って必ず勝てると言うわけではありません。ゼンシステムを使って、カウント値・トゥルーカウントともに信用出来る値であったとしても、莫大な額をベットしたりはしないように気を付けましょう。
どのカウンティングシステムも「瞬間的に勝てる」ものではなく、「長期的に勝ちへ運べる」ものである事を必ず頭に入れておいて下さい。
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ライブカジノは通常ゲームと違い、配布カードがリセットされるタイミングがリアルタイムでわかるため、カウンティングを試しやすいのでおすすめです。
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(管理人/オンカジ歴10年)
ブラックジャックは「10、J、Q、K」のカードを10として数えるため、合計を21に近づけるために「10~Kまでのカードがどのくらいシューに残っているか」を予測することが勝敗を見極めるポイントになります。 カウンティングは難しそうに感じますが、場に出たカードによって数字を足し引きしていくだけなので、コツを掴めば初心者の方でも実践しやすい攻略法です。暗算に自信がない方はメモや電卓を利用してトライしてみましょう。