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大阪IR 候補地の土壌対策費を市が負担 開業は2029年度を目標

大阪府・市が誘致を進めるIRをめぐり、建設予定地である夢洲(ゆめしま)の土壌対策費用800億円を市が公費で負担することが判明しました。

また、開業時期についても2029年度となる方針です。

候補地・夢洲の所有者である大阪市が土壌改良費用を全額負担

夢洲は大阪市此花区に位置する人工島であり、2020年に実施された調査で液状化の可能性があることが発覚。
さらに基準値を超える汚染物質も検出されたため、市は土壌改良費として算出された約800億円を公費で支出することを明らかにしました。

松井一郎大阪市長は12月20日の取材に対し、「地盤改良や土壌汚染対策は、土地の所有者である市の責任としてやっていく。費用を負担するのは当然」と述べています。

開業は2029年度を目標 今後は住民向け公聴会も予定

大阪府・市は、「2020年代後半」としていた開業時期についても「2029年度中」と定めたほか、関西の主要企業20社がIRに出資する計画も区域整備計画に含め、21日の副首都推進本部会議で公表する見通しです。

今後は、2022年1月に住民向けの公聴会を実施。
2月の府・市両議会で区域整備計画の承認を得たうえで、4月28日までに国へ区域認定申請を行う予定となっています。

しかし、IRへの公費投入については議会内でも批判的な声が上がっているため、2月の市議会で土壌対策費用について理解を得られるかが大きな課題となりそうです。

【大阪IR 今後のスケジュール】

時期 内容
2022年 1月 市民向け公聴会の開催
2022年 2月 市議会で関連予算案を提出
府議会・市議会で区域整備計画の承認
2022年 4月 国へ区域整備計画の認定申請
2022年 後半~ 国が最大3ヵ所をIR建設予定地として認定
2024年~ 土地引き渡し、工事着工
2029年 秋~冬頃 開業

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