京阪電鉄、大阪IR開業に向けた鉄道延伸を2024年度内に決定の方針

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京阪HD 大阪IRに向けた鉄道延伸計画について2024年度中に最終決定する見通し

京阪ホールディングスは5月、2030年前後の大阪IR開業に向け、京阪電鉄中之島線の延伸を今年度内に最終決定する方針を明らかにしました。
今年7月には、加藤好文会長直轄の検討委員会を立ち上げる予定とのことです。

京阪中之島線の延伸案

京阪ホールディングスは以前より、現在「中之島駅」が終点となっている中之島線について、大阪のIR誘致決定に合わせて延伸を本格検討する考えを示していました。
IR計画の認定審査が長期化し、延伸計画が進まない状況が続いていましたが、今年4月に大阪のIR計画が認定されたことを受け、計画を本格始動するものとみられます。

具体的に計画しているのは、京阪「中之島駅」から、大阪メトロ中央線が通る「九条駅」までの延伸です。
大阪メトロ中央線は2025年の大阪万博開催に向け、「コスモスクエア駅」~「夢洲(仮)駅」までの延伸を既に決定しています。
京阪中之島線が九条駅までの延伸を実現すれば、夢洲に直通する大阪メトロ中央線への乗り換えがスムーズになり、IR開場へアクセスしやすくなるでしょう。

加藤会長、延伸計画について「総がかりで取り組む」

京阪ホールディングスの加藤会長は、7月に発足予定の検討委員会に関して、「社長や関連部署の担当者を集めて、総がかりで取り組む」と発言しました。
また、中之島線延伸の最終決定については2024年度内を目指しており、府・市とも具体的な話を進めていると話しています。
IR開業は2030年前後に予定されており、延伸工事に費やせる期間は決して長くはないため、具体的な計画をできるだけ早期に固める方針です。

夢洲へのアクセス改善については、京阪電鉄と大阪メトロ以外にも、JR西日本や近鉄など、鉄道各社が検討を進めてきました。
京阪が予定通り検討委員会を発足させ、鉄道延伸計画が本格始動すれば、他の鉄道各社も足並みを揃えて計画を始動させる可能性が考えられます。

現状は立地の不便さが指摘されている夢洲ですが、各社が早期に計画を進めれば、関西各方面からのアクセス改善が期待されます。

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