シンガポールの治安は世界トップクラス！カジノ開業後も犯罪発生率が少ない理由・対策とは

シンガポールといえば、昔から治安が良く安全な国というイメージがあります。
それは2005年にカジノが合法化してからも変わりません。

カジノ解禁の際、よく問題視されるのが治安の悪化ですが、シンガポールではしっかりとした対策をすることで治安を維持し、安心してカジノで遊べる環境を作り出しているのです。
今回はシンガポールがカジノ解禁後も治安を維持できている理由や、そのための対策について紹介します。

目次

シンガポールの治安の良さは世界トップクラス！

シンガポールの犯罪発生率はなぜ低い？

シンガポールの治安の良さは、世界でもトップクラスだということをご存知ですか？
国際的なシンクタンク「経済平和研究所（IEP）」が毎年発表している「世界平和度指数」によると、2020年、シンガポールは163国中7位でアジアではトップ。社会の治安水準が高いことなどが高評価の理由でした。
ちなみに日本はシンガポールより2位低い9位となっています。

シンガポールは犯罪発生率が低い！

シンガポールはもともと法規制や刑事罰が厳しいことから、犯罪発生率（人口10万人あたりの犯罪発生件数）が低いことで有名です。
2018年の犯罪発生率は、日本が722件であることに対しシンガポールは587件。
日本よりも犯罪発生率が少ないということは驚きですが、それだけ安全な国といえるでしょう。

カジノオープン後も治安は悪化せず

シンガポールでは2010年にラスベガス・サンズ・コーポレーションが「マリーナ・ベイ・サンズ」を、ゲンティン・シンガポールが「リゾート・ワールド・セントーサ」をそれぞれ開業しました。
この2つの大規模IRが開業したことで犯罪発生率は変わったかというと実はあまり変わっておらず、むしろIRができる前よりも下がっています。

シンガポールの犯罪発生率グラフ

シンガポールではカジノ規制庁が治安維持に努めており、反社会的勢力の排除のための監視などを実施しています。
また、シンガポール警察内には「カジノ犯罪捜査部」という専門部署を設置して対策を強化。
さらに、21歳未満はカジノに入場することを禁止し、入場者にはIDの提示を求めています。
こうした対策がシンガポールの治安を維持しているのです。

シンガポールのギャンブル依存症対策を紹介

シンガポールのギャンブル依存症対策

IR開業後のギャンブル依存症の割合もIR開業後は増えておらず、むしろ政府のギャンブル依存症対策が強化されたことで減っています。
シンガポールが実施している3年ごとの調査によれば、2005年の調査時は、国民と永住権保持者のうち、ギャンブル依存症の割合は4.1％。これが2008年には2.9％、2011年は2.6％と減少し、2014年は0.7％、2017年はわずかに上昇したものの0.9％にとどまっています。

それでは、シンガポールではどのようなギャンブル依存症対策がされているのでしょうか。