ハウスエッジとは?ギャンブルごとの比較や計算例を解説

ハウスエッジとは?ギャンブルごとの比較や計算例を解説

この記事はこんな人におすすめ
  • ハウスエッジとは何か知りたい
  • ハウスエッジと控除率の違いについて知りたい
  • 代表的なギャンブルのハウスエッジはどれぐらいか知りたい

「ギャンブルで大当たりが出たら運営者は損をしないの?」と疑問に思ったことはありませんか?

実はギャンブルは胴元(運営者)が損をしないようにあらかじめ「取り分」が設定されています。
これが「ハウスエッジ(控除率)」と呼ばれるものです。

ハウスエッジはギャンブルの種類によってその割合は異なり、特に宝くじなどの公営ギャンブルはこの割合が高くなっている傾向にあります。

今回はハウスエッジと控除率の違いや、ギャンブルごとに割合に差がある理由について解説します。

担当ライター:皆月
(ライター/オンカジ歴2年)

ハウスエッジの割合はギャンブルによって大きく異なります。例えば宝くじなどの公営ギャンブルはハウスエッジが高めに設定されていますが、オンラインカジノのハウスエッジはかなり低い設定なんです。この記事では、「オンラインカジノのハウスエッジが低くても運営を続けられる理由」についても紹介しています!

この記事を読むと分かること
  • ハウスエッジも控除率も表現が違うだけで意味は同じ
  • オンラインカジノはハウスエッジが1%〜5%と非常に低い
  • ハウスエッジが低いほど稼ぎやすい

ハウスエッジとは

ハウスエッジとは、冒頭でも述べたように「胴元(ギャンブル運営者)の取り分」のことです。
「控除率」という言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが、ハウスエッジも控除率も表現が異なるだけで意味は同じです。

ハウスエッジは通常〇%という形で表され、ギャンブルの種類やゲームごとに設定されています。
例えば、ルーレットのハウスエッジは約5.26%に設定されています。

ハウスエッジの仕組み~例:ルーレットの場合~

それではなぜこの数字になるのか、ルーレットのルールからハウスエッジの仕組みを解説します。

ルーレットのルール
  • ポケットの数字は『1~36+0』、もしくは『1~36+0・00』
  • どの数字に玉が入るか当てる
  • 1点がけで36倍の配当

※0のみがヨーロピアンスタイル、0と00がアメリカンスタイル

ルーレットの種類(ヨーロピアン・アメリカン)について詳しくはこちら

ルーレットの種類がアメリカンスタイルの場合、全部で数字は38個あります。
当たる確率は38分の1ですが、1点がけした場合の配当は36倍です。

つまり38分の2=約5.26%は胴元の取り分として確保されているということになります。

これは「(ハズレ数÷出目の総数-当たり数×賞金倍率÷出目の総数)×100=ハウスエッジ率」の式に当てはめることで求められます。

ハウスエッジの計算例
  • 出目の総数:38
  • ハズレ数:37
  • 当たり数:1
  • 賞金倍率:35(配当36倍から自分のベット額1を引く)

(37÷38-1×36÷38)×100=約5.26%(ハウスエッジ率)

このようにギャンブルは胴元が負けないようにあらかじめ取り分が決められており、こうしたお金があることで運営が成り立っています。

代表的なギャンブルのハウスエッジ一覧

ギャンブルごとにハウスエッジは定められていますが、ジャンルによってその比率は大きくことなります。

特に宝くじや競馬などの公営ギャンブルはハウスエッジが高い傾向にあります。
他のギャンブルに比べるとマイナーではありますが、オンラインカジノは断トツでハウスエッジが低い傾向にあります。

ハウスエッジ 規定
宝くじ 約50% 当せん金付証票法
スポーツ
くじ
約50% スポーツ振興投票の実施等に関する法律
競馬 約30% 競馬法
パチンコ 約20% 店舗ごとに異なる
オンラインカジノ 約1~5% ゲームごとに異なる

このように大きく異なり、宝くじとオンラインカジノでは10倍ほど差があります。
宝くじはおよそ半分が胴元に渡るため、賭ける側に大きく不利なギャンブルだと言えます。

宝くじやtotoなどのスポーツくじ、競馬などは国が運営する公営ギャンブルであるため、ハウスエッジは法律でキチンと定められています。

これに対して民営であるパチンコやオンラインカジノは店舗やゲームごとに異なるなど一律ではありません。
また、公営ギャンブルほどハウスエッジが高くないのも特徴です。

とはいえ、オンラインカジノの場合はゲーム配信会社によってハウスエッジが決められるため、運営側で好きな比率に設定することはできないようになっています。

公営ギャンブルは社会貢献に使われるためハウスエッジが高い

なぜ公営ギャンブルはこれほどハウスエッジが高く設定されているのでしょうか?
それは公営ギャンブルの収益は大なり小なり社会貢献に使用されているからです。

  • 【宝くじ】:販売総額のうち約40%が高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設に活用される
  • 【スポーツくじ】:当せん払戻金、経費、国際スポーツ競技会のためのスポーツ施設の整備等の助成金を除いたものが収益。
    収益の3/4は、スポーツの振興を目的とする事業の資金として助成され、1/4は国庫に納付
  • 【競馬】:売上の10%+ JRAの1年間の利益の半分が国庫に納付(4/3が畜産振興、残りが福祉)

このようにギャンブルごとに割合や使用目的は異なりますが、いずれも様々な形で社会貢献に利用されています。

例えば宝くじであれば、東日本大震災など大きな災害が起きればその支援金を集めるために発売されることもあります。
競馬であれば畜産農家の経営技術指導や、家畜防疫衛生推進といった事業の補助金として使用されます。

宝くじは総務省が、競馬は農林水産省が胴元になっており、公営ギャンブルはこれらの機関の財源になっています。

こうした公営ギャンブルは運営に必要な資金だけではなく、+αとして国庫に納付される金額を確保することも前提にしているためハウスエッジが高くなっています。

ハウスエッジが低くてもオンラインカジノが運営できる3つの理由

ハウスエッジとは冒頭でも述べたように、胴元の運営資金のための取り分です。
公営ではなく後ろ盾のないオンラインカジノがなぜ約1〜5%という低いハウスエッジで運営できるのでしょうか?

ここではオンラインカジノが低いハウスエッジを実現できている理由を解説します。

1.世界中から人が集まる

まず一つ大きな理由として挙げられるのは世界中から人が集まるということです。

日本のギャンブルの場合当然ながら国内に居る人間に限られます。
しかし、オンラインカジノの場合は世界中のどこからでもアクセス可能なためプレイ人数が桁違いに多くなります。

人が多く集まればそれだけお金も多く集まるため、低いハウスエッジでも積もり積もって大きな収益となります。

2.24時間ずっと稼動している

オンラインカジノは24時間365日常に稼動しています。

世界中から集まるプレイヤーが、24時間常に遊んでくれるわけですからそれだけ多くのお金が動くことになります。

元々ラスベガスなどのランドカジノは24時間営業が基本で、昼夜問わずギャンブルが行われています。
店内に時計を置かない、窓を作らないなど時間を忘れさせる工夫がされているのですが、こうした営業時間の長さがオンラインカジノにも継承されています。

開店時間・閉店時間がある日本のギャンブルと比べ、売上が伸びやすくなっています。

3.ひと勝負が短く何回も行われる

カジノゲームはどれもひと勝負が短くすぐに終わるのが特徴です。

例えば競馬なら1日に12レースしか行われないため、どれだけ遊びたくても12レース以上遊ぶことはできません。1日に遊べる回数に限りがあります。

しかし、ルーレットであればひと勝負数分です。
元手さえあれば何時間でも何十時間でも好きなだけ遊び続けることができます。

遊べる回数に物理的な制限がなく、時間もかからないため回転率が良くなっています。
「負けを取り戻そうとして」「勝ちを伸ばそうとして」。理由はどうあれプレイヤーは何回も勝負を挑むことになります。

勝負するたびにハウスエッジが積み重なるため、少額でも大きな利益になるようになっています。

ハウスエッジが低いほどプレイヤーは稼ぎやすくなる

ハウスエッジは胴元の取り分だと解説しましたが、反対に言えばハウスエッジ以外はプレイヤーの取り分だと言い換えることができます。

そのためハウスエッジが低ければ低いほど、プレイヤーの取り分は多くなります。
このプレイヤーの取り分は「ペイアウト率(RTP)」として確認することができます。

ペイアウト率とは「賭けた金額に対して払い戻される金額の割合」のことで、オンラインカジノではゲームごとに規定されています。

プレイヤーとしてはペイアウト率の高いゲームをプレイすることで、確率の上では勝ちやすくなります。

参考:ネットカジノは稼げるの?還元率(ペイアウト率)から見る儲けやすさ

このペイアウト率はハウスエッジ同様ゲームごとに異なります。
運営としてはペイアウト率が高いゲームがあっても、低いゲームもあるためトータルでは損をしないようになっています。

このペイアウト率はゲーム画面のインフォなどから確認できるようになっています。

まとめ

ハウスエッジは胴元の取り分としてあらかじめ設定されている金額です。
しかし、ギャンブルの種類によって取り分の配分は大きく異なります。

税金を集めることを目的の一つにしている公営ギャンブルはハウスエッジが高い傾向にあるため、ハウスエッジの低いオンラインカジノの方が勝ちやすくなっています。

もちろん確率の話なので必ず勝てるわけではありませんが、ハウスエッジが約50%の宝くじに比べたら断然勝てる見込みのあるギャンブルです。

しかも、負けてもその一部がキャッシュバックとして返ってくる「カジノシークレット」のようなお得に遊べるオンラインカジノもあります。
負け金の一部とはいえもし負けてもお金が戻ってくるのは安心です。

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