オンラインカジノの歴史を解説!誕生~日本での普及・過去の事件まとめ

オンラインカジノの歴史を解説!誕生~日本での普及・過去の事件まとめ

この記事はこんな人におすすめ
  • オンラインカジノの歴史が知りたい
  • 世界初のオンラインカジノについて知りたい
  • 日本でオンラインカジノがいつから流行し始めたのか知りたい

世界でプレイ人口が増え続けているオンラインカジノ。
いつオンラインカジノが誕生したのか、日本で流行り始めた理由や過去の事件などが気になっている人もいるのではないでしょうか。

今回は、世界的なオンラインカジノの歴史、日本でのオンラインカジノの歴史について解説します。
最後まで読めば、より深くオンラインカジノについて理解できるでしょう。

担当ライター:シゲ
(管理人/オンカジ歴10年)

オンラインカジノが日本に普及し始めたのはオンラインカジノの誕生より少し後で、ベラジョンカジノが参入してきた2010年代以降のことです。特にここ数年はメディアで取り上げられることも増え、急速に広がりを見せています。日本では法的な観点からしばしば事件も起こっていますので、あわせて解説していきます。

この記事を読むと分かること
  • 世界初のオンラインカジノは1994年に誕生
  • オンラインカジノの日本語対応が始まったのは1998年から
  • 日本向けのプロモーションも進んでいるが、法律面で今後も注意が必要

世界的なオンラインカジノの歴史

オンラインカジノの歴史が本格的にスタートしたのは1994年と言われています。
世界初のオンラインカジノの誕生から、業界がどのように発展・進化していったのか、時系列で詳しく解説します。

【1994年】ライセンス制度とオンラインカジノの誕生

オンラインカジノが誕生したのは、インターネットが一般的に普及し始めた1994年のことです。
イギリス連邦加盟国のアンティグア・バーブータにおいて、オンラインカジノ運営者に対して、政府の公的なライセンスを発行する法律が可決されました。
法律により公的なライセンスの取得が義務付けられたことで、インターネットを通じてギャンブルを楽しめる時代が始まったのです。

さらに同年、ソフトウェア会社の大手「Microgaming(マイクロゲーミング)」によって、オンラインゲーミングソフトウェアが開発されたことが、世界で最初のオンラインカジノに繋がりました。

世界初のオンラインカジノは「The Gaming Club」と、その前身であった「casino.co.za」であるとされています。この時点ではまだオンライン決済システムは開発されておらず、決済は手動で、連絡は電話などで行われていたようです。

厳密には「The Gaming Club」の設立は1998年で、1994年に設立されたのは南アフリカ専用のカジノ「casino.co.za」であると言われています。情報が古いため今はインターネットアーカイブで一部言及が見られるのみですが、これらのカジノには関連があり、現在も運営されているThe Gaming Club(現Gaming Club Casino)のサイトには、1994年に運営を開始と記載されています。

【1995年】オンライン決済システムが開発される

1995年、オンラインソフトウェア企業「Cryptologic(クリプトロジック)」によって、安全なオンライン金融取引システムが開発されました。

これまで手動で行われていた決済が、オンラインで完結し、安全に取引できるようになりました。

【1996年】インターカジノの誕生

1996年には、オンライン決済を導入した最初のオンラインカジノ「Inter Casino(インターカジノ)」が誕生しました。

現在でも老舗オンラインカジノとして名高いインターカジノは、決済システムを開発したCryptologic社によって、安全にオンライン決済ができる世界初のサイトとして設立されました。

オンラインで全てが完結するという意味においては、世界初のオンラインカジノとも言えるでしょう。

【2003年】eCOGRA設立

1990年代も後半から、オンラインカジノの人気は高まっていきます。
1996年時点では、オンラインギャンブルサイトはたったの15件しかありませんでしたが、翌年1997年には200件以上に増加
高額賞金の獲得が可能なジャックポット付きスロットも誕生し、オンラインカジノ業界は売り上げは8億3,400ドル以上に到達するほどに成長しました。

こうしたオンラインカジノの拡大に伴い、イカサマや不正によりユーザーを騙す悪質サイトも増えたため、健全なオンラインゲームの統制監視のための団体「eCOGRA(イーコグラ)」が設立されました。

eCOGRAは2003年の設立以来、eコマースオンラインゲームの規制や保証をおこない、2024年に至るまで100以上のオンラインカジノを統制監視しています。

【2010年】ライブカジノ配信開始・モバイル対応開始

2010年には、ソフトウェア会社「Microgaming」「Evolution Gaming」より、ライブカジノゲームがリリースされました。
今まではコンピューター相手にプレイするだけでしたが、ライブカメラ映像を通じてディーラーと直接テーブルゲームやショー形式のゲームなどが楽しめるようになったことで現在も人気を博しています。

また、同時期ごろよりモバイル対応のカジノが徐々に増え始め、当時普及し始めていたスマートフォンで手軽にオンラインカジノで遊べるようになりました。

自宅や、自宅以外でも本場のカジノにいる雰囲気を味わえる点が魅力となり、オンラインカジノはさらに多くのユーザーを獲得していくこととなりました。

日本でのオンラインカジノの歴史

オンラインカジノ自体は1994年に誕生していますが、当初は日本語に対応していなかったこともあり、日本ではあまり認知されていませんでした。

なぜ日本でオンラインカジノが今の地位を獲得できたか、オンラインカジノを巡る事件などを時系列順に説明します。

【1998年】オンラインカジノが日本語対応を開始

誕生当初のオンラインカジノは日本語対応のサイトがなく、日本人には非常に使いにくいサービスでした。
そんな中で、1998年にインペリアルカジノ(2020年にサービス終了)が日本語対応・サポートを開始しました。

大手オンラインカジノの日本語対応を受け、競合サービスも日本語対応を開始。徐々に日本でもオンラインカジノが認知され始めました。

【2013年】ベラジョンカジノが日本に進出

2013年になると、現在でも日本で圧倒的人気を誇るベラジョンカジノが日本市場に参入してきます。

当初、日本語対応のオンラインカジノは増えていたとはいえ、日本語が不十分だったり、サイトが使いづらかったりと遊びづらいカジノが多くありました。
そんな中で、親しみやすい雰囲気と操作性で、スマホにもいち早く対応したベラジョンカジノは日本での人気を獲得。現在の日本でのオンラインカジノ人気の火付け役となったと言えるでしょう。

【2016年】運営元やプレイヤーが逮捕される事件が発生

オンラインカジノが日本に広まり始めると、いくつかの事件も起こるようになりました。
中でも2016年に起こった「スマートライブカジノ事件」は、プレイヤーが逮捕された事件として知られています。

スマートライブカジノ自体は海外のライセンスを取得して運営されており違法性はありませんでした。
しかし「日本人ディーラーが日本語で話すライブカジノ」がプレイ可能であったという点から、警察は日本国内で賭博を行っているという違法性を追及し、プレイヤーの逮捕に至ったようです。

日本の法律ではまだオンラインカジノに関する違法・合法は定められておらず、賭博の胴元に責任を追及できない状態でプレイヤーへの責任も追及できないとして、逮捕されたプレイヤー3名のうち2名は略式起訴(罰金のみ)、1名は控訴後に無罪となる形で終わりを迎えました。

また、スマートライブカジノ事件から3ヶ月後には「ドリームカジノ事件」が起こりました。
こちらは海外運営と偽って日本国内でオンラインカジノを運営したとして、運営元が初めて逮捕された事例です。

プレイヤーに対しても警告はあったようですが、ドリームカジノ事件ではプレイヤーの逮捕者は出ていません

これまでの事件においては、プレイヤーに違法性があるとして有罪になった事例はまだありません。しかし日本でのオンラインカジノの違法性については今後も十分に注意が必要です。

【2020年頃】コロナ禍の影響で急激に拡大

2019年頃から猛威を奮いはじめた新型コロナウイルス。コロナ禍により外出自粛の呼びかけがあったことで、自宅でもプレイできるオンラインカジノが急激に拡大し始めました。

オンラインカジノへのアクセス数は、コロナ禍以前と比べて100倍以上にも増えたと言われています。

参考:日本経済新聞「海外オンラインカジノ、日本からアクセス急増 規制困難」

【2022年】給付金誤振込事件により注目を浴びる

さらに近年でオンラインカジノが注目を浴びることになったきっかけとして、2022年の給付金誤振込事件が挙げられます。

山口県阿武町が、新型コロナウイルス特別給付金として各世帯に給付するはずだった合計4,630万円を、誤って1人に送金。誤送金を受けた人物が給付金の大半をオンラインカジノに使用したと供述したことで話題となりました。

誤送金を受けた被告人は返金を拒否しましたが、オンラインカジノの決済代行会社3社が即座に返金に対応し、阿武町は4,292万円の回収に成功するという形で収束しました。

オンラインカジノが原因で起きた事件ではないものの、結果的に日本でオンラインカジノの存在がさらに広く知られる結果となりました。

【まとめ】オンラインカジノの今後

オンラインカジノの歴史は1994年に始まり、現在まで市場を拡大し続けてきました。日本でも1998年ごろから様々なオンラインカジノが流行し始め、市場を広げています。

ライセンス制度や第三者機関による監査、セキュリティシステムの導入により、安全性も高くなりました。
これまでの歴史の中で、スマホ対応、ライブカメラを通じて現地ディーラーと対戦できるライブカジノ、テーブル・スロット以外の新しいカジノゲームなども続々に進化し続けています。

また近年日本においては、馴染みのあるパチスロ風のスロットゲームやアニメ風キャラクター、芸能人を起用したCM・タイアップなど、日本に向けた独自のプロモーションも見受けられるようになりました。

しかし依然として日本におけるオンラインカジノは法整備が進んでおらず、違法でも合法でもないという状況は変わっていません。
オンラインカジノに関する事件もいくつか起こっており、違法性に関しては十分に注意が必要な状況です。

日本でも大阪にカジノを含むIR施設を建設する認可が下りたばかり。IRに関連してオンラインカジノに関しても法整備が行われる可能性もありますので、引き続き注視していく必要がありそうです。

オンラインカジノの歴史に関する
よくある質問

オンラインカジノの歴史はいつ始まりましたか?

1994年に世界初のオンラインカジノ「The Gaming Club」が誕生したとされています。

オンラインカジノの普及にはどのような要因が影響したのでしょうか?

気軽に自宅でプレイできる点や、安全な決済システムの普及が影響したと考えられます。

オンラインカジノのソフトウェアプロバイダーはどのように進化していますか?

グラフィックやライブ感の向上などの進化を続けています。

初期のソフトウェアはダウンロードが必要で、シンプルなゲームしかできませんでした。
今ではほとんどのソフトウェアがダウンロード不要でプレイできるようになり、洗練された3Dグラフィックやライブカジノなど、本場に近いリアルな体験を提供する技術が導入されています。

モバイルカジノはいつ頃登場しましたか?

スマホの普及とともに2000年代後半ごろから登場し始めました。

モバイル対応により場所を選ばずにプレイできるようになり、オンラインカジノがさらに拡大していくきっかけになりました。

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